おのぼり音楽紀行

ヴァイオリンと共にフランスに滞在。ゆるりと日々のこと、思ったことを書き記します。

La montagna oppure il mare?

お題「海派? 山派?」

 

なんとも久々の更新になってしまいました。

友人がBlogを更新したというのを聞き、私も久し振りに書くことにしました。

 

出来事はいろいろありましたが、何を書けば良いのか決められないので、お題を利用することにします。

 

皆様は海と山どっちがお好きですか?

これって結構究極の質問ですよね。

 

私が最近感じる、海と山の恩恵について、今日は記したいと思います。

 

私の出身は奈良県。

お分かりのように、海はありません。

海どころか、ろくな河すらほとんどありません。

常に水不足。

梅雨の時期に雨がきちんと降らなければ、夏の屋外プールが閉鎖されるので、小さい頃は梅雨の時期にちゃんと雨が降ると「よしよし、いい感じ」なんて思ってました。

 

なので美味しいお寿司はまず諦めるべきだし、私にとって海はちょっと特別な存在。

この間、同居人に「釣りできる?やり方は知ってるよね?」と聞かれて「できないし、そういやしたことない!」とハッとしました。

「私の家の周りは海がないから」と話すと納得してましたけどね。

 

こちらに住んでると、大陸の国なので海は限られた時と場所でしか行くことができません。

でも、その時々で行く海の本当に美しいこと!

この前の夏は南仏のビーチに初めて訪れたのですが、パリの大都会と同じ国とは思えないほど、のんびりしていて、自分の中にある不浄なものを全て洗い落としてくれるかのような清々しさがありました。

フランス人は、8月は基本的に1ヶ月丸々休みを誰もがとり、何をするわけでもなく、こういうところに行ってぼーっとして疲れをリセットします。

私は結局そのライフスタイルを真似できませんが(ただのダメ人間になるだけ)、それができるだけの力が南仏のビーチにはあると思いました。

 

今はスイスのアルプスの山に囲まれた、湖のそばに住む生活。

このアルプスのおかげで、今の水道から出る水はなんと美味しい軟水。

日本では普通でしょうけど、言っちゃえば「水道からポンジュース」並みに嬉しい。

 

フランスはもちろん、ベルギーはゴリゴリの硬水で、あんまり水のこと気にしない私ですら気になりました。

髪はバサバサになるし、水場には跡がすごく残るし、洗濯機やアイロンなどの電化製品を時には破壊し、汚い話ですがトイレもよく詰まります。

別に水道水でも飲めるのですが、私は基本ブリタを利用するかミネラルウォーターを買ってました。

 

このミネラルウォーターですが、フランスより硬水であるにもかかわらず、ベルギーのSpaというメジャーなメーカーのミネラルウォーターはなんと軟水。

(ちなみにフランスのミネラルウォーターはヴォルヴィックのみが軟水で、他のエビアンやヴィッテルは硬水です。)

皆様ご存知の「スパ」という言葉の由来にもなっている、有名な温泉地Spaという街から湧き出てる水をボトリングしたものなのです。

普通の水だけでなく、Spaのメーカーからは香り付きの水などの商品も出してるのですが、これも結構美味しい。

ベルギーに訪れることがあれば、ぜひ手にとって頂きたいです。

 

とまぁこんなわけで地中海ビーチも捨てがたいけど、住むには水の美味しい山の生活の方が落ち着くなぁというのが、私の今の心境。

そんなスイスも考えれば、あと半年。

 

次のステップに向けてまた頑張りたいと思います。