おのぼり音楽紀行

ヴァイオリンと共にフランスに滞在。ゆるりと日々のこと、思ったことを書き記します。

treno notturno

昨日、初めて夜行列車に乗りました。

せっかくなので、記録として書いておこうと思います。

 

今回私はオーストリアのSalzbourg からスイスのZurichの間を利用。

この電車はオーストリアのWienが始発でスイスのZurichが終点のNight Jetというものです。

 

私は仮にも女なので、基本ポリシーとして、一人で移動する際、安全性にはお金を惜しまないようにしていて、夜行バス、夜行列車はやはり日中に比べたら治安が悪くなることが想定されるので、安いことが魅力的でもできるだけ使わないようにしています。

 

じゃあ、なぜ今回利用することにしたか。

理由は次の3つ。

 

1.夜行に乗らないと次の日の授業に間に合わないから

強行スケジュールでザルツブルクに行くことを決めたので、素早く戻らないといけませんでした。

 

2.Salzbourg からZurich という比較的治安の良い場所の間での利用だったから

最近移民問題でどこも多少は治安が悪くなってしまっているのが現状ですが、オーストリアとスイスは比較的治安が良いように感じます。

 

3.オーストリア鉄道öbbとスイス鉄道sbbは比較的遅延が少ないから

フランス、イタリア、ベルギー鉄道は遅延やストライキなどで、日本人としては予想を上回る酷さですし、ドイツ鉄道も最近ではもう「遅延は当たり前」のようです。

しかし私の体験では、スイス鉄道はまるで日本のようなクオリティ、オーストリア鉄道もかなり正確でした。

 

これらの理由から、夜行列車を使うことを決意しました。

 

では使ってみた結果、どんな感じだったかを書いていきます。

 

1.オーストリア鉄道には夜行列車が数多く走っている

私が全く知らなかったことの一つとして、私が使った電車以外にも結構な数の夜行列車がSalzburg からいろんな方向に出発していました。

何が言いたいかというと、それなりの数の人が、駅の待合室で夜行列車が来るのを待っていました。

 

なぜなら治安は夜行列車の中よりも、夜中に列車を待ってる間が微妙なわけです。

今回の電車に関しては、2時半出発だったので、お店が閉まった後、わりと長時間安全に待つ場所が必要でした。

暖かい時期なら、駅のベンチで待ってたら良いことなのですが、なんせ今は真冬。

数日前には雪がつもり、夜はマイナスになる寒さだったので、外で何時間も待つわけにはいきませんでした。

 

ということで、夜行列車を待ってる人は皆、駅の待合室で待機。

寝て待ってる人もいるぐらいで、ごく普通の人が多いように感じました。

 

2.夜行列車にもある階級

 

こちらの電車には基本一等車、二等車とほぼ必ずクラス分けがあります。

夜行列車にもありました。

私がネット予約の際に見た階級はこちら。

 

  • ベッドルーム(朝食つき、シャワーブース付き)
  • 簡易ベッドルーム(朝食つき)
  • 普通の列車の席(朝食なし)

 

大きく分けてこの3つでした。

 

最初私はちゃんと睡眠をとりたいこと、こちらの夜行列車の寝台車に興味があったこと、女性専用ルームがあるということで、真ん中のランクの簡易ベッドルームを予約しようと思ってました。

が、いざ買おうとクリックした時には全部既に売り切れていたようで、要望叶わず。

 

仕方ないので最低ランクの普通の指定席を取りました。

 

その車両は3×2席のボックス席になっており、それぞれ扉がついており、6人で一部屋のようになってました。

幸い、私の指定席のブースにはもう1人男性がいただけだったので、席を完全に全て倒し、ベッドのようにすることができて、お互いそれぞれ横たわって寝ることができました。

結果簡易ベッドルームのようになり、思っていたよりも快適に過ごしました。

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3.治安はあまり悪くない

私はあまり危険を感じませんでした。

同室だった男性が良い人だったのも幸運だったとは思います。

(ちなみにその彼は、毎週末、妻と赤ちゃんのいる自宅Wien から仕事場のZürich まで乗って利用してるらしい。私の想像をこえるタフさ。)

列車の中には乗務員もいて、夜中に切符のチェックのために起こされましたが、同時に見回りをしてくれてると思うと安心でした。

 

4.すごく乾燥してる

真冬なのに、車内は暖房ガンガンで暑いほどでした。

しかし共にひどい乾燥具合。

夜行列車内にレストラン車両はないので、水分はしっかり持参することをお勧めします。

 

5.大幅に遅延した

私がとても信頼していたオーストリア鉄道ですが、出発の段階で1時間遅れで出発し、結果そのまま1時間遅れで到着しました。

「オーストリアとスイスの間にもしや時差あったっけ」と一瞬戸惑いましたが、ただの遅延でした。

夜行列車からの乗り換えには余裕を見たほうが良さそうです。

私は残念ながらネットがなかったので見れませんでしたが、メールでかなり頻繁に運行状況を知らせてくれてはいました。

こまめさには拍手を送りたくなりました。

 

これらが私の感想です。

一言でまとめると「オーストリア鉄道の夜行列車は全然悪くない」です。

C’est pas mal du tout、non è male てやつです。

 

これから夜行列車を利用しようかなと思ってる方の参考に少しでもなれたら嬉しいです😊