おのぼり音楽紀行

ヴァイオリンと共にフランスに滞在。ゆるりと日々のこと、思ったことを書き記します。

visa

今ローマからパリに移動中の飛行機でこれを書いています。パリは最近真冬の季節に入り、 マイナスの気温に入るようになりましたが、 ローマは偶然にも最高気温が20度の日があり、 太陽をいっぱい浴びて、素晴らしい文化に触れ、 元気いっぱいになりました。 …

帰国なのか遠征なのか

7月中旬頃までついに夏が来たとばかりに暑かったのに、 その後もう夏はおしまいと言わんばかりにすっかり涼しくなってし まった。 連日20度前後である。 涼しいだけならまだしも連日雨なので( スコールみたいな雨が降る)、 パリの人々の足元はサンダルからす…

追悼

大学生時代にお世話になった先生のうちの一人が亡くなった。とても急だったみたいだし、 連絡を取るような関係でも私は無かったので後悔は何もないけど、 先生との思い出を振り返る。先生は生徒たちと実に距離の近い先生で、 本当に良い仲間という感じであっ…

企画

とても幸いなことに、友人から彼女のお店で弾いて欲しいと前から言ってもらっていたので、今度の夏の私の一時帰国に合わせて是非とお願いした。 友人のお店は長屋のオープンなスペースで、これがなかなか心地良い場所なのである。 そんなコンサートホールで…

振り返り

ブログを書くことにすっかりご無沙汰してしまった。 久しぶりに穏やかな時間を過ごしているので、少しここ最近のことを。 直近でなによりも強く思い出すのは卒業論文である。 なにを言おう、とにかく論文というもの自体をなめまくっていた。 こんなにも学業…

エッセイ un essai

最近クラシック音楽界隈で熱いのは、ショパン国際コンクールがライブ配信されていることだ。 (といっても、これを書いている今は遂にファイナルの結果を待つのみとなってしまった) 言わずとも知られたピアニストの登竜門の1つでもある国際コンクールだ。 コ…

6ヶ月ぶりのコンサート 

先日、実に昨年の9月以来、ほぼ6ヶ月ぶりに観客の前で弾く機会を得られた。 フランスは今でも11月以来コンサートホールや劇場は閉じられたままで、アーティストにとって生命線でもある「人前でパフォーマンスをする」という行為自体がほぼ不可能になってし…

一時帰国 Le séjour temporaire

ずいぶんとご無沙汰してしまったが、今日本に一時帰国をしている。 というのも仕事もキャンセルになり、予定がすっかり白紙になってしまったので、もう夏は日本でゆっくりすることにさせていただいた。 今は14日間の自宅待機の最後の週なのだが、無事帰れ…

魅惑のチョコレートケーキ Le gâteau séduisant au chocolat

はたまた料理の話。 ピエールエルメで働いたことのある友人から、ピエールエルメのガトーショコラのレシピたるものを教えてもらったので、作ってみた。 レシピは普通にネットでものっていたので、ぜひ作って見てほしい。 作り方はめっちゃシンプルで簡単。 m…

料理担当が唯一の仕事 La cuisinière pour la famille

ついに今月の11日にフランス全土で自宅待機が緩和されることが決定。 私の住んでいる区域は地図の中でも危険レッドゾーンの赤に塗られているが、基本的には差はつけないそうだ。 しかし果たしてどうなるやら。 この約2ヶ月間私は完全なるフリーターと化した…

大都市あるあるなのかも Les différences entre des arrondissements dans une grande ville

4月の初めに、自宅待機中も家で楽しめる娯楽が欲しいと思い、いろいろ検討した結果、Amazon primeに加入した。 目的は映画を見るためである。 今から4年ほど前にフランスでNetflixに加入したことがあるが、その頃は日本語字幕の設定もなければ、ましてや日…

兄との近況報告会 La correspondance avec mon frère

フランスは経済的なことを懸念して、今月11日からの外出禁止の緩和を計画しているが、私の住んでいる地域はフランス内の中で状況が良くない地域なので、再来週からの生活に変化はなさそうである。 もちろん相変わらず私のひきこもり生活は今も続いている(…

外出禁止令の終わりは見えるのか  déconfinement

フランスは昨日、新たな発表があり、学校の再開は5月11日ではなく、中学校は1週間遅れ、高校は1ヶ月で再開する見通しになりました。 ちなみに私は試験がビデオ審査になりました。 伴奏も本来つくべき曲も無伴奏で録音しないといけなくなり、録画できる…

弦楽器工房と弓工房 Le luthier et l'archetier

今回は楽器の話。 実は昨年楽器を新しく購入した。 その話をサックス吹きの友人にすると、どこの楽器店で購入をしたのか尋ねられ、かなり驚いた。 私の中ではすっかり常識だったので驚いたのだが、量産されたものではない弦楽器の購入を考えた際、私たちは街…

教育ママたち Les mères qui s'impliquent dans l'éducation de ses enfants

現在家族と住んでいるが故、家族の団欒に混ざるので、しばしば家族の思い出話を聞くことがある。 (時には他人の私が聞いていて良いのか、戸惑うような会話もあるが) 今では娘たちもすっかり成人していて大人だが、 どうやら皆相当やんちゃだったようだ。 …

思い出の風景 Le paysage nostalgique

日本にさほど帰らなくなった最近、ある時日本から来た友人に日本の食べ物とか恋しくならないのか尋ねられた。 もちろん普通に恋しいけど、日本食はずいぶん以前より手に入れられやすくなったし、日本食レストランもあるにはあるので、昔の人よりは遥かに恋し…

冷凍食品フルコース Le menu des alimentaires surgelés

先日の旅の思い出。 フランスは大西洋と地中海に面している国だが、パリは内陸の街だし、海のない街に住んでいる人も結構多い。 私の住んでいる街も内陸の街で、魚介に飢えまくっていた私は友人を誘って、地中海に面したパリの次に大きな街マルセイユに2泊…

フランスの魅力ってやつ  La fascination de Paris

パリでの生活はストレスも多かったが、良い思い出ももちろんある。 良い思い出の一つは夏にセーヌ河沿いでピクニックをした日々のことだ。 昨年に燃えてしまったノートルダム大聖堂の横で(ノートルダム大聖堂はパリの人にとっての名前のごとくいつでも見守…

土地の場所によって考え方も変わる  Nous subissons l'influence du milieu

留学と一括りにしても、その留学自体がどのようなものになるかは実に多種多様だと思う。 以前私は4年フランス、パリで過ごした後、ベルギーに1年滞在した。 パリでの4年目の生活は私にとって、間違いなく最も寂しい1年だった。 というのも同時期から日本から…

すごいヴァイオリニストを紹介してみる  Le violoniste formidable

今回はちょっと風変わりなヴァイオリニストを紹介したいと思う。 ロビー・ラカトシュ(Roby Lakatos)である。 Sをシュと発音するあたりからご想像つくと思うが、ハンガリーのブダペスト出身。 一度見たら忘れられない風貌である。 以下Wikipedia より ロビ…

イースター休暇  Les vacances scolaires

フランスの学校には、夏の長い長い夏休み以外にも2週間のバカンスがいくつかある。 秋休み(日本でいうお盆も兼ねている)、クリスマス休暇、冬休み、そしてイースター休みの4つだ。 基本的に6週間授業を行ったあと2週間の休暇というサイクルだ。 ちなみ…

食いしん坊で良かったこと Soyons gourmand!

日曜日の今朝、昨晩のみんなでの話し合いの結果(というのも毎日の料理担当を分担しているため)お母さんの手作りのワッフルが朝食だった。 とても美味しくて幸せを少々噛み締めてしまった。 私を知っている人はよく知っているが、私はわりと食いしん坊であ…

進化しない奴は生き残れない On devrait toujours évoluer

今日は少し真面目な話。 昨日は自宅待機始まって2度目のオンラインレッスンを受けた。 不運か、幸運か、今は私自身を生徒を一人も持っていないので、レッスンをする立場にはなく、一方的に受ける側だ。 音楽家の間で今までもスカイプレッスンと呼ばれる、オ…

イベント企画するのもたまにやるとめちゃくちゃ楽しい Si on ferait le plan de projets?

とにかく毎日家にいると、刺激がとにかく少なくなる。 老後とはこんなもんかと想像がつきやすくなった。 老後まで生きていればの話だけど。 そんな中でイベント企画をしてくれる人がいてくれると、とてもありがたい。 私はもともと「これをしたい!」と発案…

ビールだってワインに負けてない C'est pas la petite bière

お題「好きなビール」 昨日の記事からの派生でビールの話。kasumiviolino.hatenablog.com 私はもともと、炭酸の飲料を飲めないタイプだった。 兄や姉がファンタやコーラをごくごくと気持ちよさそうに飲む様を、いつも尊敬の眼差しで見つめていた。 時は流れ…

笑いのツボ La différence de la blague

よくパートナーのいいところとして挙げられるもので「笑いのツボが同じところ」てのがあると思う。 日本人同士なら、どちらかがよほど笑いに厳しくない、もしくは話術が致命的にない限り、この条件はさほど難しくないと私は思う。 しかしこれが、海を越える…

自宅軟禁はまだまだ続く Le prolongement du confinement

昨夜のマクロンの演説により、5月11日までの自宅待機延長が決定されました。 最初の2週間の自宅待機後、第1回目の2週間の延長が決定が下され、今回の第2回目の延長は更なる1ヶ月の延長です。 www.lemonde.fr 何人かの人が「ここが折り返しと思えば良い…

フランス人の言葉ゲームが高度すぎてびっくりした話  Le petit bac

昨夜は昼食にイースターのご馳走に(子羊かと思いきや)牛の煮込みを食べたので、スープで軽く済ませた。 夕食後「今から一緒にゲームするから、一緒にしよ!」と言われ、なんとなく混ざってみるとこのゲームめちゃくちゃ難しい。 というのが、Le petit bac…

イースターミサ Le culte de Pâques

ついに今日はめでたきイースター当日です。 昨日、家族とせっせと絵付けをしたゆで卵と、お母さん手作りのシナモンロールの朝ご飯をみんなで食べました。 私の中では卵の絵つけは完全にスヌーピーのイメージでしたが、初めての体験であり、まるで小学生の工…

大進撃 La Grande Vadrouille

私は今大人数で住んでいるので幾分かマシだとは思うのですが、こういう生活になるとやっぱりストレスがあるのか、日本のくだらないバラエティの動画とか見て笑うと、すごくスッキリします。 笑うことて大事だなと変にしみじみしています。 そんな中、昨夜は…