日本にさほど帰らなくなった最近、ある時日本から来た友人に日本の食べ物とか恋しくならないのか尋ねられた。
もちろん普通に恋しいけど、日本食はずいぶん以前より手に入れられやすくなったし、日本食レストランもあるにはあるので、昔の人よりは遥かに恋しくないと思う。
では何が恋しいかというと、1つは風景だ。
風景の代表としては桜である。
桜はやっぱり特別な風景だとしみじみする。
日本の桜のことは外国人にとっても有名で、桜を見にいくのが夢だと言ってくれる人も少なくはない。
こちらでは桜餅みたいなカンザンという八重桜が春になると満開になるが、日本の主流種であるソメイヨシノを私は日本以外でまだ見たことはない。
それでも桜を見たい、花見をしたい、というパリに住む日本人の夢のような場所がパリの郊外にある公園ソー公園(Parc de Sceaux)の中にある。
そこの一角になんと264本もの桜が植えられているのだ。
毎年だいたい今頃に満開になり、多くの花見客で賑わう名スポットだ。
このブログに、その見事なソー公園の桜の写真が載っている。
私も桜が恋しい人の一人で、毎年お弁当を作って花見をしに行った。
日本の桜が恋しいのは今も変わりないけど、このソー公園の桜も今は少し恋しい。
今年もソー公園の桜の木は見事な桜を咲かせているのだろうか。