4月の初めに、自宅待機中も家で楽しめる娯楽が欲しいと思い、いろいろ検討した結果、Amazon primeに加入した。
目的は映画を見るためである。
今から4年ほど前にフランスでNetflixに加入したことがあるが、その頃は日本語字幕の設定もなければ、ましてや日本の作品など1つもなかった。
今はフランスのAmzon Primeでも作品によっては日本語字幕もあるので、感謝の一言である。
見たかった名作も観れて満足していたのだが、数を観るうちに洋画のオーバーな感じに少し疲れて来たので、日本の作品を見たいなーと物色。
すると「東京女子図鑑」というドラマがあることに気づいた。
話はよくわからないが、主演は水川あさみだし、なんとなく見ることにした。
結論から言うと、すごく興味深い作品であった。
大まかに言うと、秋田出身の主人公が「人から羨ましがられる人間になりたい」と上京し、人生のてっぺんに登りつめたいと東京で奮闘する話だ。
主人公がその時の心境に合わせて、東京内で引っ越しをするのだが、それが面白いのだ。
東京といっても、場所によって全然雰囲気が違うので、主人公がトップを登りつめたいと奮闘する頃には、銀座に移り住んだりする。
私は東京に住んだことがないのだが、それでもなかなか興味深かった。
というのも大都市である、パリにもこのような風潮があるからだ。
パリは東京23区内に比べるとすごく小さいのだが、その中でもまた同じようなことが起きている。
パリは全部で20区に区切られており、番号はかたつむりのような順番で振られている。
パリもまた区ごとに見せる顔が違うので、「パリのどの区に住んでいるの?」と聞くのはしょっちゅうである。
パリで良い場所と言われているのは、パリという街の始まりとも言われている、パリのど真ん中にあるセーヌ川の中洲、シテ島、サンルイ島、もしくは高級住宅街であるパリの西側に位置する16区である。
ちなみにどちらに住んでいても、家の窓からエッフェル塔が見えるというのも決して夢ではない。
私は中華街のすぐ側の13区に住んでいたのだが、とても住みやすかった。
治安も悪くなく、アジアンレストランが結構あり、スーパーもたくさんあったし、家のすぐ前にマルシェが毎週2回開かれていたので、私はとても満足していた。
結局その後パリの中で引っ越しをすることはなかったのだが、東京女子図鑑でいう三軒茶屋だったのかなと想像する。
私は主人公のように居心地が悪くなって引っ越そうなんて思いもしなかったので、東京ゲームに参加することもなかったのだろうなと、余計な妄想を膨らますことまでできた。
他にもいろんなヒエラルキーなど、興味深い点が詰まっているドラマなので、ぜひ観ていただきたい。