おのぼり音楽紀行

ヴァイオリンと共にフランスに滞在。ゆるりと日々のこと、思ったことを書き記します。

la vita

本当に間抜けなのだが、先日お風呂場で後ろに滑って後頭部を激しくぶつけた。

 

場所は自宅ではなく、フィンランドに滞在してた際だった。

初めてのフィンランドで滞在先のお家には、ちゃんと待望のサウナがついていた。

で、サウナが暑くて外に出た際に見事に仰向けに滑った。

「あ!」と思ったが、どうしようもできず、お尻、頭と順番にぶつけた。

 

しかし意識はあったし、痛みもわりとそこそこにひいたので、再びサウナに入った。

その上、次の日は頭をぶつけたことをすっかり忘れていて、サウナをまた楽しみに1日を過ごした。

当然またサウナに入り眠りについた。

 

ちょっと異変が起きたのはその次の日の、事故から2日後だった。

頭が常にキュッとする上に、肩こりが激しい。

頭痛てほどでもないが、頭痛持ちではないので、違和感がある。

今考えられるのは、どうやら首のムチウチっぽい。

 

が、分からず、ネットで検索しまくったら、脳溢血などの危険性があると出てくる。

しかもその場合、お風呂は避けるようにと書いてある。

頭ぶつけた直後にすぐにサウナに入った私。

しかも次の日も入った。

悪いことばかりが頭を駆け巡る。

 

突然死ぬことを急に考え始めた。

「あーまともに働きもしなかったのに、こんなに親に援助してもらったくせに、無駄にして死ぬかもしれないんだ」とか思ったり、

「最後の晩餐は美味しいご飯とみそ汁が良いとか言うけど、ぶっちゃけどうでもいいな」とか

「やり残したことて言われても、全然働いてない人生じゃ、言う資格もないな」とかと

とにかくいろいろ考えた。

 

そして思えば、初めて自分にも死がいつか訪れることを初めて認識した日だった。

死を恐れてなかったわけじゃなくて、死をリアルに考えたことがなかった。

なので、生にしがみつこうとも思えなかった。

幸せなご身分だが、いつもひよっこのような気分で生きてきたツケだろう。

 

そして私は3人の同世代の急逝した友人たちのことを思った。

彼女たちは最後何を思ったのだろう。

何を思い残したのだろうかと。

 

死と向き合うと、生が紙一重であることを思い知る。

それが怖くなって、目を背けてしまっていた。

 

本当は1秒1秒ものすごく貴重なもので、1つ1つの出来事が有価なものであることを、なんでこうも忘れやすいものだろうか。

 

自分の人生に誇りを持ちつつ、そして人生の最後まで走りぬきたい。

 

ということで、私の人生まだ終わらせないよう、とりあえず病院に行きます。