今日は久しぶりに室内楽の合わせでした。
今弾いてるのはベートーヴェンのトリオの第3番です。
トリオはフォーレのトリオしか弾いたことがなかったので、まだまだ未熟者です。
室内楽曲は音楽家にとって大きな楽しみの一つですが、弾くこと以上に人間関係の試練だと私は思います。
中でも弦楽四重奏はその極み。
弦楽四重奏は室内楽のなかでも特に完成度が高く、作曲家も力を入れて書いていることが多いです。
やりこめばやりこむほど、見えてくる。
そんな弦楽四重奏だけど人間悲しいもので、だんだんとお互いの嫌なところも見えて来てしまう。
4人という人数もまた派閥ができるちょうどいい人数。
よって、有名な弦楽四重奏のグループはほとんど仲違いしてるという噂も。
あるグループは仲違いしすぎて、本番の時しか集まらなかったそうな。
舞台の上だけ息ぴったり、演奏が終わった瞬間即解散だったとか。
それでも続けていくことに意味があるんだと言っていた先生もいました。
それぐらい人間関係にもヒビが入りかねない、危険な室内楽。
今日も実はとてもイライラしました。
もう口を開けば私はきっと嫌味しか出てこないと思って、私は黙ることに専念。
昨日「高台家の人々」という漫画を読みきったのですが、こんなにも嫌味だけが頭の中を占めてしまう私は、高台家の美男美女と仲良くなることはできないな、なんて考えながら。
でも別の子が大人な対応を取ってくれたおかげで、その場は円満に終わり。
結局弾けるかどうかよりも、波風立てないようにその場を丸く収めてくれる人の方がよっぽど重要だなと最近は思ってしまいます。
以前教えていただいたある先生は、オケのセカンドの首席をしてるだけあって、どんな注意にもかならずジョークをつけてくれる人でした。
そんな彼の人柄、言い方に大きな尊敬を抱きました。
人間力、身につけたいものです。
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