おのぼり音楽紀行

ヴァイオリンと共にフランスに滞在。ゆるりと日々のこと、思ったことを書き記します。

Lo scambio

以前失敗したので再挑戦したスコーンを、夜中に食べながらの更新です。

焼きたてはやっぱり美味しい。

 

今マーラーの交響曲9番(全部弾くだけで約90分かかります)を弾くプロジェクトに乗っているせいで疲れてしまい、更新がさっそくできませんでした。

マーラーの話はまた今度できればと思います。

 

今回の話は弦について。

3日前に弦を久しぶりに変えました。

おそらく前回は6月だったので、5ヶ月ぶり。

そう、さすがに変えなさすぎました。

だってソロの本番がないと、勿体無くて変える気が起きないという言い訳。

 

それで今回初めて別のメーカーの弦を試してみました。

これまでずーっとPirastro社の弦にお世話になって来ましたが、Larsen社のTziganeを張ってみました。

なんで、こんな商品の名前にしたんでしょうね。

RavelのTziganeをこの弦で弾いてほしいのか、なんなのか。

 

ここ最近はPirastro社のObrigatoにずっとお世話になっていました。

私の楽器は明るい音が出るタイプで、そのまま強い弦を張ると、深みのない音になりがち。

だから初めてObrigatoを使ったときは、音が柔らかくなってすごく嬉しくなりました。

けど私にとっては、弦の王様とも言われるOliveを張ったときの感動に勝るものはないです。

 

まだ1週間経ってないので弦も落ち着いてはないですが、今の印象を言うとObrigatoの方が私は好みかなぁという感じです。

ガット弦に近いザラザラ感はあるのに、音に温かみが薄れる気がします。

あとパワーも少し劣るかなと。

なんかちょっと惜しいなぁて感じが私の中では否めません。

けど、あくまで私個人の感想なので、他の楽器とは相性がいいのかもしれません!

 

まぁしかし、こんな感じで弦をいろいろ試したりするのって、なんだかいろんなメーカーの化粧水やシャンプーを試すのと似てるなぁてふと思い始めました。

もっと自分にあう商品があるんじゃないかと他のを試したら、案外いつもの方が自分にはあってた、みたいな。

かといって買ったやつを捨てるのは勿体無いし、今回は使っておくかという思考。

(結局貧乏くさい)

 

そんなわけでちょっとハズレくじをひいた気分にはなりましたが、このTziganeの弦の入った袋があまりに素敵だったので、気分はあがりました。f:id:kasumiviolino:20171115082120j:image

ちょっとした工夫が嬉しいものだなと改めて再認識しました。

 

 

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