おのぼり音楽紀行

ヴァイオリンと共にフランスに滞在。ゆるりと日々のこと、思ったことを書き記します。

Le confinement

今回は現時点での今の私の暮らしについて。

 

今私はフランスの地方都市に住んでいます。

世界は今コロナウイルスと闘っているのは皆様もご存知の事実かと思います。

私の住んでいる街ももれなくその街の一つです。

そして残念ながらウイルスによる感染者数、死亡者数が多い街の一つです。

今日のニュースで、少し感染者数が減ったと知らせるニュースも見ましたが、そもそものピークと思われる数があまりにも大きいので、まだまだ油断なりません。

 

 

 

infogram.com

 これは1日のフランスでの死者数のグラフです。

 

www.tokyo-np.co.jp

フランスは全土において、3月13日から学校の閉鎖を、15日からスーパー、薬局以外の必要不可欠な施設以外の商業施設の閉鎖を行い、そして17日から15日間の、移動制限が行われ、軽いジョギング、必要な買い物、もしくは通勤のための移動、いわゆる必要最低限の移動は禁止の実質の移動禁止令が出されました。

結局、移動禁止令は延長、次回もまた延長になってもおかしくありません。

そして移動制限令が出て以来、ようやく3週間弱経とうとしている今でやっとピークと言うのです。

 

私は17日以来、今まだ2度しか家を出ていません。

体重は見事に増加していました。

そりゃそうでしょうね。

食べてもじっと家にいますからね。

 

日本は欧米よりも早い段階でコロナウイルスが入って来て、長い闘いをしてきたと思います。

したと信じています。

で、欧米で蔓延し始めて、これまでの流れをずっと見て来たはずです。

 

なのにまだ日本でこれから何が起こるか想像つかない人はいるのですか?

「日本は清潔だし、特別。蔓延なんかするわけない」と思ってませんか?

 

今このままでいくと確実に医療崩壊を起こすと思います。

なぜなら

患者数は増え続ける、

集中治療室のベッドには限りがあるので足りなくなる、

医療関係者の間でも感染、院内感染が起こる、

治療にあたれる医者の数が減る、

となり、救えるはずの命がどんどん救えなくなるわけです。

今なら一人一人が家にいることで、誰かの命が救えます。

 

音楽家をはじめアーティストは今本当に困難な状況に陥っています。

それに何も手を打たない日本の政府には、本当に煮え繰り返りそうな思いでいっぱいです。

そしていろんなことへの対応の遅さには愕然とします。

なぜ未だに非常事態宣言を出さないのか、私は理解に苦しみます。

なのにオリンピックの日程は決定したというし。

来月のこともみんなが不安に思っているのに、1年後のこと決めてどうするんですか。

 

でも政府が頼りないからと言って、一人一人が投げやりになって馬鹿になるのではなく、今こそ頭を働かせて私たちが今何をすべきなのか、そして政府にどういったものを求めるのか真剣に考える時だと思います。

民主主義の政府の国民である私たちの権利であり、義務だと思います。

 

「みんなが手綱を引っ張っていれば、政治が間違った方向に行くのを防げる」

私がアウシュヴィッツ強制収容所を訪れた時に、ガイドの方に言われた言葉です。

 

この困難を乗り越えた時には、より世界が美しく見える日がやってくると私は信じています。

そして日本でも同じことが起こらないのを遠くから祈っています。

日本に住んでいる皆様頑張ってください!